粉末

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「ちょっと待て。」
ここで?このタイミングで?嘘でしょ。
いやしかしここは引くタイミングだ。わかってるさ。
何やら良いアイデアでも浮かんだらしい。
使い込まれたノートへと軽やかにペンが走る。
暗めの色をした彼女の目がキラキラ輝き
まるで宇宙が星々を生み出しているようだ。
おあずけは残念だがでも自分の心は穏やかに拍動する。
君の目から星が生まれて
俺の心から星が溢れていく。
そうして溢れる星が無くなったら
また君の気を引こうと思う。
手を噛むなんてことはしないけど
キスくらいは許して。
今度は驚いた君の目から星が溢れて
俺の心から星が生まれていく。



星が溢れる

3/16/2024, 4:26:45 AM