天国と地獄
うろ覚えの覚書。
今まで読んだ中で最も美しい天国
『奇蹟の輝き』の常夏の国。
偉大な学者や芸術家は研究や創作に勤しみ、勤勉で善良な人々が講堂で学者たちの講義を聴いている。
彼らがとった講義録は、生きている者たちにインスピレーションを与える。
私の大切な人はアインシュタインと湯川秀樹しか信じない人だった。だから今はきっと彼らの講義を聴いているだろうし、ホーキング博士が予想よりずいぶん早く来てしまったことに驚いていると思う。
今まで読んだ中で最も印象的な地獄
『ヴァテック』の地獄。
そこでは愛し合っていた者たちですら互いを憎むようになり、心臓を焼かれる苦痛を堪えながらさまよい続ける。
救いを求める声も、誰かに差し伸べられる手もなく、ただ永遠の沈黙だけがある。
地獄の方は、「他者への無関心」という点からすると、自分もその住人なのではと思う時がある。
5/28/2024, 9:25:36 AM