今日は雲ひとつない快晴。
青い青い空。
気温はかなり高く、今日も猛暑日になるだろう。
学校へ行くためにいつもの道を歩いていく。
「あっち〜...」
隼人が手で顔を仰ぎながら声を出す。
「そりゃそうだよ、夏だもん。」
私と隼人は家が近く、幼稚園の頃からの幼馴染。
クラスは違うが、毎日一緒に学校へ行っている。
「なぁ、海行きたくね?」
「期末近いから、終わってからならいいけど。」
隼人と遊ぶ約束をするのは久しぶりだ。
最近はお互い、部活の友達やクラスメイトと共に休日を過ごすことが多いから。
すると、隼人はニヤリと笑って言った。
「違う、今日。今日の放課後!」
その言葉に、私は思わず声が出てしまう。
「はぁ...?」
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学校が終わり、放課後。
私と隼人は海に居た。
「本当に来ちゃった...」
隼人は足だけ海に浸かり走り回っている。
すると私の方を見て声を上げる。
「おーい!お前もこっちに来いよ!」
何だか何かが吹っ切れた私は、靴を脱いで隼人の方へと向かう。
「こうやってお前と遊ぶのは久しぶりだな。」
「そうだね。」
しばらく雑談をすると隼人はいきなり、私に海水をかけてくる。
「びしょ濡れになった方の負けな!」
隼人は笑いながら言った。
その顔は、私の良く知る顔。
"子供のように"笑顔な、楽しそうな隼人の顔。
私も面白くなってきて、隼人に仕返しをした。
「望むところだ!」
空はいつのまにか真っ赤に染まっていた。
でも、私たちは気にせずに遊んだ。
結局太陽が完全に沈むまで、私たちは遊びまわるのだった。
10/14/2024, 5:46:25 AM