『秘密の場所』
公園の整備された道を進む中、
人が見ていないのを確認して道から外れて獣道を進む。
進んだ先は整備はされていないものの、
ぽっかりと空間が広がる。
周囲は背の高い草木に覆われて地面は沢山踏まれて
雑草は生えていないしっかりと踏みしめれる地面。
僕の匂いかカバンに入れてあるおやつの匂いか、
僕がここに来るのをわかっていたように
僕が入ってきた入口を囲むように待機していた。
「こんにちは。可愛い住人さん。」
喋ると相手は「にゃ」と満足気に返事する。
ここに住む猫ちゃんを追いかけて見つけたこの場所。
人に慣れた猫ちゃんたちがこの時期
僕で暖を取りに集まってきてくれる。
今は誰も知らない秘密の場所。
変な人に荒らされないようにどうかずっと見つからないでね。
語り部シルヴァ
3/8/2025, 10:42:27 AM