Hikarumori

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お題:伝えたい


 思えば、伝えたいと思って文章を書いたことがない。私の文章は「書きたい」という欲求から始まるからだ。困った。

 まぁ、お題はお題だ。
 不慣れだが「伝えたい」を書いてみようと思う。




 匿名で流れてゆく文章の数々から、ふと足を止め、
 これを読むことを選んだ君へ。

 本当にありがとう。君の目が文字という記号を認識し、君の中で言葉になり、君の思考が意味を与え、私は初めて文章になるのだ。君がいなければ私は存在しない。

 だから常々思う。
 私は君に生きてほしい。願わくば健やかに。

 『誰だよお前』と思われるかもしれないが、こちらも必死なんだ。より多くの人に、多くの君に、私を顕したくてこれを書いている。つまり君がいなくなると、君の人生ひとつ分私の文章がなくなるんだ。そんなことしてくれるなよ。

 私が伝えたいことなんてこれくらいだ。また、これは、
『伝えたいこと』であって、『お願いごと』ではないことを留意してほしい。君自身のことを私がどうこうできるなどとは全くもって考えていない。

 私は数秒でいいから足を止めてほしいだけだ。
 私の文章が足を止める理由になればいいと思うだけだ。


 読んでくれて、ありがとう。
 誰かに伝える文章というのは少し、気恥ずかしいな。
 

2/13/2026, 9:41:12 AM