昨夜、星明かりの下で、誰かが泣いてるのを見た。
公園のベンチに座り、一人俯いて泣いていた。
星より密かに、声も立てずに。
泣きたい夜はあるだろう。
生きることに希望を持つ限り、涙はきっと生まれ来る。
その希望が叶わなかった時も、現実となった時も。
悲しい涙や、嬉しい涙。
いつでも夢を、その心に抱いて。
星空を見上げれば、ちっぽけな自分の存在に気付く。
ちっぽけだけど、泣いたり笑ったり、怒ったり落ち込んだり。
この広大な宇宙にただ一人の自分を、星明かりは優しく照らしてくれていた。
朝が近付き、もう星は帰ろうとしてる。
帰れない一人を残して。
でもきっと、もうすぐその顔を上げて、今日という一日に向けて歩き始めるだろう。
涙も乾き、捨てられなかった希望をその心に秘めて。
4/21/2025, 1:50:51 AM