先程までの天気はどこに行ったのやら、おとをたてながら、雨は降る。周りはざわめきながらも、それぞれの帰路へと着く。だが、足は進まない。傘はこの手にちゃんとある。ただ、君の姿から目が離れない。傘を忘れたのか、困り果てた顔を浮かべながら、天を仰ぐ君。できるなら、君を傘に入れたい。でも、出来ない。勇気が出ない、、。勇気を持ち合わせない僕は、代わりに持っている傘を手に、帰路へと着くことしか出来なかった。
6/19/2022, 12:04:54 PM