姿も知らず、声も知らず、だけれども ずっと あなたは私にとって、心の拠り所でした。
あなたの場所で遊んだり、景色を見たり、お祭りも沢山しましたね。
あなたにとってどんな事だったのか、そもそも覚えていらっしゃるのか分かりませんが、大切な思い出です。
少し前までは足早に通って、お賽銭を置いて御祈りをしてすぐに帰って、私が一番あなたの元に通ったんじゃ無いかと思うくらいです。
私は気にしいですから、あなたに何か失礼をしてしまっているんじゃ無いかとか、私に本当は来てほしく無いのでは無いか、と 沢山思ったのです。誰かと自分を比べるような私は あなたに嫌われているんじゃ無いかと。
それから、足が向かなくなったのです。あなたの元へ行くのが怖くなってしまったのです。
私は、悪い子ですから。
それでも、また神社で揺れる提灯を見たいし、あなたにきちんとご挨拶もしたいです。
私が神社に行かなくなったのは、自分に自信が無いからで、きっと何処かやましい気持ちがあるんです。
お賽銭を持っていないから今日は行けないとか、これは言い訳でしたね。ごめんなさい。
自分の本心すらもあやふやな私ですけれど、あなたを介して、自分を真正面から見つめ直したいと思っているのは嘘じゃ無いのです。それだけはどうか、伝わってほしい。
とりあえず神社の近くの八重桜が咲いたら、寄ろうと思います。その次は夏。今年も祭りが出来るでしょうから、不安と楽しみな気持ちで待っています。
長くなってしまいましたが、これからもどうか見守って下さると幸いです。どうかお元気で。
神様へ
4/14/2024, 1:41:32 PM