隠された手紙。
隠された事に意味を持たせている文章がある。誰か一人だけにしか伝わらない手紙がある。
私は最近本を読まない。嫌いでも、苦手でも、読みたくない訳でもない。ただ、少し面倒と、ただそれだけの事。テレビを観たり、ネットを見たり、暇を潰す時間は山ほど設けるのに、本を開くという行為がこれ程面倒に感じてしまうのも、1つの病とすら感じる。
僕は子供になり切れない。歳をとり、只々無常になっていくこの生活に、輝きとやらを与えられるのは、子供のような感性だと思う。面白い、楽しい、美味しい、嬉しい。素直に表に出せる程、無邪気でも世間知らずでも無くなってしまった自分に、鬱々とした何かを感じる。
文面に起こす、その行為自体はもの凄く簡単なモノだ。今は紙とペンを用意しなくとも、文字を記録し発信する事が出来る時代。
とてもとても簡単な事なのだ。
でも、誰か一人に向けた想いを、文字にしたため贈るのは、何故だかとても緊張する。
何が違って、何が変わるのか。
手紙という媒体に、縋り付く想いでもあるのか。
2/2/2025, 1:30:39 PM