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『秋の訪れ』


 夏のような元気がない
 道の草が秋を告げる
 そっと白い花をつけて
 悲しそうに揺れていた

 半袖だった子どもたちが
 衣替えで下校してた
 そこに昔の自分を見つけ
 生きてきたこと、後悔した

 店は栗や松茸ごはん
 そんな素が売られ始める
 家族なんて感じぬように
 急いで出たら茜雲

 少し寒い風が懐く
 淋しがりの子猫のように
 帰る家はあったはずで
 忘れたように
 そこに……いたかった

10/1/2025, 1:54:02 PM