「俺、病気なんだよね」
親友から突然告げられた言葉。
俺はその意味が分かってるはずなのに何をいってるのかが全く分からないという状況だ。
「勿論、治るん、だよ、な」
途切れ途切れになりながらもやっと話す。
「ごめん…あと半年…ってところ」
「は…?」
絶望というものはまさにこのことを言うのだろう。
一緒にいることが当たり前だった親友。
これから隣がいなくなって、俺は幸せに生きていけるのだろうか。
これからの人生は山ほどあるのに、親友がいないで青春とやらを謳歌できるのだろうか。
「そんな顔するなよ、輝ならこの先も俺なしで生きていけるさ」
無理だよ、そんなの。
お前がいなくて、どうやって生きていけって言うんだよ。
神様、どうか、どうか。
今だけ。いや、もっと、ずっと。
時を、止めてください。
『時計の針』
2/6/2026, 10:55:49 AM