今日は、東日本大震災から11年だ。
当時私は3歳ぐらいで、あまり記憶には残ってない。けれど、毎年この日にテレビをつけると東日本大震災の映像が流れている。学校の道徳でも、何度も、数えられないくらい。被災した人たちの話を聞くと、とても胸が痛くなる。だが、実際本人にしか気持ちはわからないから、何も知らない私が涙を流したとしても、本人にとったら腹が立つだけじゃないのかと思う。
今、私たちの地域の方では南海トラフ地震が恐れられている。なんでも、30年以内に起こる確率が80%ぐらいらしい。でも、私は何の対策もしていない。何度も地震に遭った時、どうすればいいか、その後を生きる為に何をしていればいいのか、全部知っているのに。でも、地震に対する対策をしていない人がいたから、地震による影響で無くなった人も少なく無いのではないのか、と思う。こんな私が言うのも何だが。
素直に言うと、私は地震の被害に遭わないのでは、と密かに思っているところがある。西日本豪雨でも、うちが浸水するはずが無いと思って、避難せず、自宅に取り残された人も多かったらしい。一度も経験していないものには、そう感じてしまうのでは無いのか?「私だけは絶対大丈夫」と何故か自分に信頼を寄せている人は私だけでは無いはずだ。
何年か前の夏、大量の雨が降ってきた。警報もたくさんなっていた。私は小学生ぐらいだったから、とても怖かった。空を眺めては、うちが被害に遭わないことを祈るばかり。家族に避難所に行こうよ、と何度か言った。しかし、どれも濁っていた。「う〜ん…」と。幸いにも被害には遭わなかったからよかったのだか、何か違うのでは?散々、避難勧告が出ていたのに、たくさんの被災者の声を聞いているのに。何で、その腰は上がらないのだろう?そんなに重いものなの?と、違和感をずっと覚えていた。でも、もしかしたら地震はもっと違うのかもしれない。すぐに高台へ逃げるのだろう。そうと信じたい。家族が居なくなると、私は生きていける気がしない。まだ、子供なのに。そうか、私が子供だから、重い腰は上がらなかったのかもしれない。そうだとしたら、少し悲しいし、少し納得する。
私はまだ被災したことがない。これから被災するかも知れないが、怖い。なんせ、経験した事がないのだから。でも、意識だけは自然災害に対して向けて行こうと思う。自分が大人になっている時、家族含める皆んなの気持ちが大きく変わっていることと、皆んなの無事を願う。
3/11/2023, 1:28:21 AM