彼岸花

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君からのLINE

「いつもお疲れ様」
「一緒に飯でも行く?」

5分後

「はい! 是非行きましょ👍」

つい職場でニヤけてしまった‥

君からLINEの返信がくるだけで
僕はどんなに辛いことがあっても乗り越えられるんだ。

去年の春
君と出会った。

…君は初めて会ったときから元気いっぱいで
とても明るかったよね。

「これからもよろしくおねがいします!」
この威勢のいい声を聞いたとき、僕は
とても嬉しくなったんだ。

「あぁ、よろしくね。」

それからも君は一生懸命で…
時々失敗したときもあったけど、
全力で謝ってくれたから
怒る気にもなれなかったよ。


…こんなことを思い出していると、
ちょうど【彼】が出張から戻って来た。

「只今帰りました!社長!」

スーツのシワ一つ見せずに彼はそう言った。
…唯一、髪はオールバックになっているが、
それだけ全力だったのだろう。

「おかえり、新入り君」
彼は私の信頼する部下の一人だ。

いつでも彼は私に積極的に話しかけてくれるのだ。

「社長、ご飯どこに行きます…!?」
目を輝かせて彼はこう言った。

「…そうだな、じゃあ今日は君のチョイスで」

いつか彼と
…いや、
社員全員と、タメ口で話せるときが来ればいいのにな
そう思いながら仕事をこなす日々だった。

9/15/2023, 1:18:46 PM