手のひらの宇宙。
どう書きゃいいんだこんなもの。
と、手のひらをじっくり見てみた。
すると、その時の僕は頭がおかしくなっていたのか、手のひらに広がる皺が、惑星の公転の軌道ではないかと思った。
ふざけんじゃねえ、という話なのだが、確かに輪郭はあると思う。かすかに軌道っぽさはあると感じた。
やや曲がっていたり、円周の線分がいくつも散らばっている感じといったほうがいいのか。
手のひらをじっくり見たことはなかったが、意外とよい発見があるものだ。
それらの皺……指関節が動くことでできる溝は、星の公転軌道と一緒で規則正しく、定められた場所にある。
手のひら大の宇宙について書こうかと思ったが、宇宙について考える前に目の前の見ようとしていないものを観察したほうが良いという、そんな気配を持っているお題だと感心した。知らんけど。
1/19/2025, 9:02:00 AM