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「私に何でもないフリして誤魔化せると思ってるの?!」

こんなことを結構な声量で立ち上がりながら言うものだからカフェでの視線が彼女だけでなく僕にまで突き刺さってくる。

「てか急に何?その何でもないフリして誤魔化せると思ってるのってやつ。僕なんも隠してないんだけど。」

「え〜絶対隠してると思ったのに」

「勘で言っただけ?だとしたら迷惑すぎるんだけど。」

僕の冷たい言葉にも彼女は笑っている。

いつも彼女は笑っている

僕は彼女が何でもないフリをしていても

気づけないのだろうか





─────『何でもないフリ』

12/11/2023, 11:20:16 PM