夢と現実の境は、今はきちんと認識している。
僕の頭はこれまでになく冴えている。
あなたから離れたおかげだ。
皮肉にもあなたが僕を陥れたことで、暫くあなたという有毒な煙を吸い込まずに済んだ。
何度あなたと決別しようと思ったかわからない。
その度に思いとどまってきた。
あなたをもっと、知りたかった。
あなたが僕に差し伸べる腕は地獄への扉だと知っていても。
次は失敗しない。
今度こそ僕の手で、終わりにする。
僕しか真実を知らないのだから。
僕が間違っているのか、この世界が間違っているのか。
どちらも同じことだとわかっていた。
12/4/2023, 2:30:56 PM