Rutu

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今日の心模様。心模様かー…ちょっとモヤモヤしてる曇りかな。
今日も幼馴染くんのことばかりだった。大会2日目。私たちの競技は終わったので応援だけ。昨日よりは早く帰れるし、午前だけなら午後は何をしよう。君はきっと寝るかゲーム。それくらいわかってる。それにしても昨日の君の顔の美しさを何度も思い出してしまう。

「えっ、ブラコンなの!?」

「…ん、え、はぁ!?」

なんの会話してるのかと思えば私のことかよ!?別にそこまでのブラコンじゃないけど、と否定したつもりなのに話は悪い方にエスカレート。止めようにも止められない私の話を君は必死に止めようと頑張っている。

「君たちやっぱり仲良いね 笑」

君といつも一緒にいる相方。君の言っている親友ではないらしいけど、仲良さそうじゃないか。いつもいつも仲良いねと言うけど、本当はちょっとモヤモヤしてる。君にそれがバレたのか私が周りにわからない程度にそっぽをむくと隣に座ってくるんだ。

「君たち、両想いなんだもんね」

私は君の耳元で嫌味ったらしく言った。ちょうど風が吹いてみんなには聞こえなかったようだ。

「は、はぁ!?」

ニヤッと私が笑うと君は握っていたカイロを私に投げつける。君のカイロはとても温かくて心地が良かった。昨日、試合前の緊張に死にそうになっていた私を必死で笑わせてくれてたよね。それに隣にずっと居てくれた。よみがえる記憶は全て優しかった。

「先生。ちょっと体冷えそうなんで散歩して来ます。行くぞ。」

私たちに嫉妬したのか相方くんが君を連れ去る。本当に困るなぁ。ホイホイついて行っちゃうんだから。私もまた仲のいい陸上部の男子と会話を始める。君と同じくらい仲が良くなった男の子。この子は本当に純粋で可愛い。私たちが笑い合う姿を見て悔しそうにして君は行ってしまった。

お互い少し心模様はモヤモヤしていたんだ。

4/23/2023, 11:18:20 AM