渚雅

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もしも、あの日。
もしも、あの時。
もしも、あの場所に。

戻れたら。やり直せたら。


そんな非現実があり得るとしたら、そうしたら、何か変わるのだろうか。何か変えられるのだろうか。

後悔を、失敗を、未練を。取り返すことを、その努力をきっと精一杯行うのに。それなのに、やはり、時間は巻き戻りはしない。過去は過去だ。




けれど。未来──現在から続くその時間は、確かにこの手で描き換えることができる。

後悔は遅すぎる。それでも、かつて舐めた辛酸を糧に成長する権利は今ここだけにあるのだから。せめて、

せめて。躊躇わず己の望みの方へ一歩踏み出すと決めた。




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テーマ; 【もうひとつの物語】

10/29/2024, 3:00:42 PM