雀尊い

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『沈む夕日』

私の大好きだった彼と、今2人で夕日の見える岸に立っている。
「いやー驚いたよ〇〇ちゃんが俺を好きだったなんて」
『はは、でしょ?』
これは今だから笑って言える事。
あの日私は結局…思いを伝える事が出来なかった。
『あの時伝えてたら…なんて返事くれたの?』
そう言うと彼は苦笑して、
「うーん…YESって言ってたかもね」
と言った。
『え?じゃあ両思いだったって事?』
「そうなるね」
あー…伝えておけば良かったな、って今更後悔しても遅いか。
『ねぇ〇〇君』
「ん?」
私はこのモヤモヤをどうにかしたくて…彼の手をとり。
「うわ!ちょっと〇〇ちゃん!?」
『あの夕日に向かって走ろ!青春ぽくて良いじゃん!』
沈む夕日に向かって2人で走り出した。

4/7/2023, 1:27:10 PM