間違えることは、本当に悪いことなのだろうか。
ふと立ち止まってみると、
間違えたと信じていた道の先で、
誰かと話し、何かを感じ、
少しだけ世界の色が変わった瞬間がある。
では、それらも「間違い」なのだろうか。
正しいとか、誤っているとか、
その二択で人生を裁こうとすると、
大切な景色のほとんどが零れ落ちてしまう。
間違えたから悪いのでもなく、
間違えなかったから良いのでもない。
歩いたという事実だけが、
その道で得た感情だけが、
静かに自分の中に残っていく。
だから、あの寄り道も、あの遠回りも、
きっと「間違い」ではなくて、
物語として必要な一章だっただけなのだと思う。
12/1/2025, 8:04:33 PM