私たちはお互い結ばれる前に、友達であった期間ももちろんある。小さい頃はよく一緒に遊んだり、家族ぐるみで出かけたりしたものだ。その時間はとても楽しくて、いつまでも思い出に残っているくらいだ。友達としてずっと一緒に居たいという友情が、恋人としてずっと一緒に居たいという愛情に変わった時はいつ頃だっただろうか。
自分が覚えている中では、お互いが高校生になってからだった気がする。幼い頃に泣き虫だった彼が、大きくなってとてもかっこよくなり、逆に自分が守られるようになってから彼を異性として好きになった。その気持ちでお互いの関係が壊れてしまわないように、胸の奥にしまい込んでいたら、彼から告白されたのだ。
「ずっと前から貴方のことが好きでした。どうか、俺と付き合ってください!」
「こちらこそお願いします!」
そう言われたのが嬉しくて、即OKを出したのだ。それからお互いに愛し合い、何年か経った頃には同棲もして、今は結婚している。
「あなたが私のことを好きになったのっていつ頃から?」
「貴方に助けられてからですね」
「えぇっ、もしかして幼い頃から想っていたの!?」
「恋心を知る前から、貴方のことを考えると嬉しい気持ちになってました」
私よりも彼の方が先に、友情が愛情に変わっていたそうだ。男女間の友情が成立していたかどうかは分からないが、今はお互いに愛情だから良いかと思った。
テーマ「友情」
7/24/2024, 10:55:07 AM