「あなたの余命はあと半年です。」
「は?」
余命宣告されちゃった。
なんにも言葉が出てこないや。
頭が真っ白になる感じ。
余命宣告って本当にあるんだ。
最初はそう思った。
何らかの病気であることはわかってたし。
まず、病院に行くまでが大変だったから。
覚悟をしてから来たから。
肺が痛くて呼吸がしづらかった。
病院にいきたいなんて言いづらいし。
私は、これは手術とか必要なんじゃねと
察した。辛かった。怖かった。
お母さんが検査してみようって言ってくれて良かった。
それからも辛かった。
お母さんが優しくて、お出かけ行こうとか言ってくれて。
だから、辛かった。お母さんを失いたくなかった。
私は、今まで楽観的に生きてきた。
全て無駄だと思っていたから。
どうせ忘れてしまうなら、諦めてしまおうと
思ったから。
だけど、もう必死に生きてもいいんじゃないか。
それから、私は一生懸命生きた。
友達も数人しかできなかった。
だけど、めっちゃいい友達だった。
でも、余命宣告されたことは言えなかった。
私は倒れた。
半年が経っていなかった。
余命は信じてはいけない。
私は、もっと生きたかったのかもしれない。
でも私は…
【最初から決まってた】#8
8/7/2023, 10:50:23 AM