作品No.251【2024/12/07 テーマ:部屋の片隅で】
部屋の片隅で、ただ、考える。
自分の命が終わるときのことを。
年齢で考えれば、この家族の中で最後に死ぬのは私だろう。だが、本当にそうなるだろうか。
つい先日、まだ三十代の従兄を突然の病で亡くした身としては、必ずしも年齢順に終わりが来るなど有り得ないことくらいは、もうわかっている。従兄だって、彼の家族の中では最年少だったにもかかわらず亡くなっているのだ。つまりは、私の命だっていつ終わるかなど知れたものではない。事故にしろ、病気にしろ、はたまたそれ以外にしろ——それがいつ来るのかなんて、わかりやしない。
割と年齢の近い従兄を亡くしたから、ここ最近、唐突にそう考えることが増えた気がする。そして、いっそ自分が死ねばよかったのだと考え始める。
それはきっと、彼の命を、彼の人生を、残された彼の家族を、そして、私の存在そのものを、冒涜しているとわかっているのに。
夜、暗い部屋の片隅で、悶々と考える。答えの出ない問いを、取り留めもなく。
12/7/2024, 2:58:19 PM