『 街の明かり 』
「 じゃあ、またね。」
「 うん、じゃあまた。」
街の時計台の下で、繋いでいた手を離して彼氏と分かれる。
また明日学校で会えるのに、ちょっぴり寂しくて。
でも笑顔で、時々振り返ってくれる彼の背中を見送るのが、私は好きだった。
家が反対方向だから、仕方の無いことだけど。時々思う。
「 家が一緒の方向ならいいのに 」って
この時計台で分かれることなく、お互いの家の近くまで他愛のない話をしながら、さっきみたいに一緒に手を繋いで、、
なんて叶わない願いを心のどこかで願ってしまう。
日が落ちて、街のあらゆるところで明かりが灯される。
そういえば、日が短くなった。
夏の終わりが近い。
気付けば彼の背中はとうに見えなくなっていて、少しの寂しさを胸に私は家路に着いた。
7/8/2024, 2:30:11 PM