NoName

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ジッと音がなって、火が消えた。
ゆらゆらとした淡い光は無くなり、
ツンとした匂いだけが漂った。

もうここに音が響くことは無だろう。
付ける音も、消える音も。
妙な節の入ったその声も。

放棄され、朽ち果て、
いつかは崩れて無くなるだろう。

営みの証だけを残して。

9/29/2024, 1:39:21 PM