楽園に辿り着いて、二人で幸せになったと思っていた。この上なく満足しているはずなのに、どこか満たされない自分がいて。きっと君も同じだったのだろう。どこか浮かない顔をしている君を、見続けることに耐えられなくなった。だから、君の手を取って。仮初の楽園に別れを告げる。本当の楽園を探して。たとえ、そんなものが存在しなかったとしても。君と共に、穏やかに過ごせる場所さえあれば、そこが私達の楽園となる。
5/1/2024, 2:21:15 AM