「あたしのことを覚えてる?」
覚えてるよ、クソ女。
「あたしは、あなた。あなたは、あたし」
そうだな。オレは、女だったら、年下だったらとか、そんなことを考えて、おまえを生み出した。
でも、おまえとは、「さよなら」したじゃねぇか。
「ここはね、あなたの夢の中だよ」
おいおい。勘弁してくれ。
「あなた、未練があるの。まだ、女だったらよかったのにとか、年下だったらよかったのにとか、考えてるの」
あーやだやだ。オレは、おまえが嫌いだ。
「あたしに人生を明け渡すのが嫌なら、しっかりしなさい」
はいはい。オレは、オレが大好きだよ。嘘じゃない。
このメンドクサイ人間を、アイツは愛してるんだ。だから、オレもいつかは、どこかへ辿り着いて、アイツを愛するんだよ。
4/16/2023, 10:12:26 AM