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 私はイチゴを愛情込めて育てている。

 私はアパートに住んでいて庭がないので、ベランダで育てている。
 最初は育つのだが、イチゴがならなかったり、枯らしたりして大変だった。

 でも水やりの頻度、日当たり風通しなどが分かってきたときくらいから、大きなイチゴを付けてくれるようになった。

 今では見るだけで調子がわかるようになった
 これを、愛と呼ばずしてなんと呼ぼう!

 込めた愛情を返してくれたのだ、というほど私はロマンチストではない
 多分、イチゴはいい感じの水といい感じの土、いい感じの日当たりで自分のしたいことをやっているだけなのだ。
 私という存在を認識しているかすら怪しいものである

 ならばイチゴのしたいことはなんだろうか
 赤いイチゴという魅惑の果物を作り、他の存在に恵みを分け与える
 それは実に慈悲深く、愛に溢れた行為だ

 もしかしてイチゴは、私よりずっと愛情深い存在なのかもしれない

11/28/2023, 9:00:24 AM