頭のてっぺんからつま先まで浸かっていたい。あたたかいものが冷めないうちに。あの人がくれる安らぎは条件付きだから。節くれて青筋の浮かぶ手が、まどろみをかき混ぜる。おまえに渡したもの、それをいますぐ返せ、と。私があの人の一部だったとき、私はあの人のなにを奪ったのだろう。
1/26/2024, 12:22:17 AM