「もう大丈夫ですか?」
『うん...今のところは』
「今日は一段と酷かっですね。隣の家まで罵声が聞こえてきましたよ。怪我とかしてないですか?」
『怪我はしてないよ。こっちこそごめんね。受験があるのにこんな時間に迷惑かけちゃって』
「困った時はお互い様です。...お母さんは先月の...」
『多分そう。お父さんが交通事故で亡くなってからおかしくなっちゃったの』
「そうですか...今は僕の親と話をしているそうで落ち着くまでこの公園で待機して欲しいそうです」
『ほんとに何からなんまで...』
「中学生の頃、僕が不登校になった時に毎日のように心配して様子を見に来てくれましたよね」
『家が隣だし先生の配り物を渡しに行ってただけだよ』
「わざわざ部屋の中まで声掛けに来てくれてたじゃないですか」
『そんな事もあったな〜』
「あの時僕は人に会うのが辛かった。けど、毎日優しく励ましてくれたから元気になれたんです」
『ふふ..感謝したまえよ』
「いつも通りになってきた。」
『君のおかげだよ。本当に感謝して...あっ流れ星!』
「え?どこですか...ってわぁ」
『今日は満天の星空だね。お月様も満月だよ!』
「そうですね。月が綺麗ですね」
「って、違います!今の間接的な意味じゃなく物理的な...」
『...ふふ』
「??」
『今日は肌寒いですね』
7/16/2023, 11:05:04 AM