『未来の私から、あなたに伝言です。
あなたには友だちがいません。頼れる人も、相談できる人もいません。でもきっと大丈夫。未来の私は幸せに生きています。だから信じて、20歳まで生きてみて。
この手紙を信じてくれることを祈っています。未来の私より』
私は手紙を破り捨てた。信じた私がバカだった。いくつになっても幸せになんてなれなかった。20歳になった今日も、誰にも祝われやしなかったのだ。
もういいよ。
憎たらしい晴空に飛び込む。その時初めて、私は死という幸せに直面した。手紙を破ったことを後悔した。なんだ、本当のことだったじゃないか。私は20歳の今日この日、幸せに──
5/24/2023, 9:05:18 PM