ワスレナグサ
勿忘草とは青い小さな花を咲かせる多年草です。花言葉は、「私を忘れ...、真実の愛、真実の友情」です。
校長先生の話の後、新入生代表の言葉として私は立った「中学生になって新たな事が沢山あり不安のこともあるけれど前を向いて少しずつ成長して行きたいです!」私が言い終えると、パラパラと拍手が聞こえ胸を撫で下ろした。5月から私はたった1学年1クラスしかない中学校の新1年生になった、小学生の時の同級生は大体他の学校に行ってしまい知り合いは幼なじみの桜しか居なくなってしまった。
中学生になって4ヶ月くらい経つと最初は良かったクラスの雰囲気が悪くなってきて、桜が女子にハブられるようになった。私は心配で話しかけようかと思ったけれどクラスの子達が止めた、たった1人の桜か何人もいるクラスの友達,比べてしまうこと自体が間違ってるのは気づいていた。けど、私は何も出来なかった,出来るのに何もしなかった。クラスの子が桜を嫌っていたのは、桜が可愛くて可愛くてみんな羨ましかったからだ。実際桜と並んでいる私は相応しくないし、桜に似合う人間なんかじゃなかった。
ハブりは段々エスカレートしてイジメになっていた。それくらいから桜はよく休むようになっていた、学校に来ても昔みたいな元気がなく黙って机に突っ伏しているだけだ、桜が休むと1番家に近い私がよく手紙を渡しに行っていた。家に入ると昔みたいに明るい桜が迎えてくれる、そうやって話してる時だけは、私も昔に戻れた気がした。
桜が学校に行く頻度が減っていくと同時に私が桜の家に行く頻度も増えた、桜と喋るのは楽しくて楽しくて,桜が私だけの物だと思えて、心地が良かった。
ある日突然桜が引っ越すことを知り走って桜の家に向かうと引越しのトラックが家の前にあって、こっちを桜が見ていた。「桜っ!」息を切らしながら近づくと、桜が私をじっと見つめた、おばさんが「桜そろそろ出るから早くしてね!!」と車に荷物を積みながら言っていた。すると桜が口を開いた。
「ごめんね、紫苑言うの遅くなって。私なんか忘れて、クラスの子と仲良くするだよ!」
そう言ったらすぐ車に乗り込んでしまった。桜が窓を開けて「これ、あげる」花を渡してきた。それは、紫苑と桜の花束だった。私は涙と鼻水を堪えてしっかり謝ろうと口を開いた、「ごっ、」その瞬間窓は締まり桜はニコッと笑い、車は出発した。私は見えなくなるまでずっと手を振り続けた。
サクラ
桜とは、春に薄ピンクや白色の花を咲かせる植物
花言葉は「純潔、精神美」フランスの花言葉では「私を忘れないで」です。
2/2/2026, 11:37:57 AM