「ススキ」
悲しいね、悲しいよ
いつか消えてしまうもの
あんなに綺麗なのに最後は焦げて
面影ひとつ残らない
サラサラと揺れていた面影も残らない
ただそこには草木のない平地が広がっている
もの寂しい。でも、暖かい
あなたの、その身を犠牲に私はこうして温まっている。
あなたのおかげで夜を明かすことが出来る
暖かいご飯も食べることが出来る
真っ赤に燃えて、どんどん火力は強くなって
あっという間にあなたを包み込む
真っ赤に燃える炎は美しいけれど
切なくもあり、どこか儚げでもあった。
あなたの面影もなくなってしまったけれど
きっとまたいつか、あの景色は見れるから
寂しいよ、切ないよ、でも温かいよ。
11/10/2022, 5:53:22 PM