夏子

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3歳の頃、数年祖母と暮らしていた。
真夏の朝、牛乳配達の自転車の音…
配達されたのは隣人宅である。
母恋しい年頃だった私は、その朝どうしても牛乳が飲みたくなった。
夜がしらじらと明けようとした時
私は布団から出て隣の家に走った!
届いたばかりの牛乳のフタを開けてゴクゴク飲んだ…味なんてわからない。
悪い事はわかっていた…服は牛乳でビショビショになった。
たとえ間違いだったとしても私は欲望に逆らえなかった💦
帰ってそのまま布団をかぶった…
3歳なりの罪悪感はあった…
犯人探しをされないまま私は大人になったが、ずっと頭の片隅にあった。
やっと隣人に謝れたのは数十年後だった。
隣人は、笑いながら私を許してくれた。
その時、私の「盗み飲み」と言う泥棒人生の幕が降りた…

4/22/2024, 1:22:34 PM