「とりとめもない話」
………ん?と、とりとめ…?なんだとりとめって、
お題を見た瞬間、生まれて初めて目にした言葉に戸惑った。
同時に、「へぇ、世の中にはこんな言葉もあるんだなぁ…」という感心のような気持ちと「なんだ、こんな言葉も知らないのか」という自分に対しての言葉の知らなさというか、知識の無さに失望のような気持ちが浮かんだ。
字面から想像するに、多分プラス方面の言葉じゃないのかもしれないな、「〜ない。」って否定的な感じがするし。
そんな事を考えながら一度このアプリを閉じて、頭文字Gの某検索アプリを開いた。言葉を打ち込む行動一つするだけで、知りたいものについての多くの情報が簡単に出てくる。まさに文明の利器。便利な時代になったものだ。
ええっとなになに…?特に重要ではない話、雑談…。四字熟語では荒唐無稽…類語は、世間話……無駄話…。
トップに出てきた説明文を読んで、関連するキーワードを見て、言葉を考えて、意味を理解する。
あーー……成程。
アプリを閉じて、今度はトーク画面を開き、受話器のマークをタップする。
………あ、もしもし?今暇?……え、聞いてよ、さっき知らない言葉があってさ、気になったから調べたんだよ。……「珍しい」ってお前、はぁー?いやほんとにお前も聞いた事ない言葉だって、本当に!!
とりとめのない話、
重要性のない話、
くだらない話
だけど、もしかしたら、それは誰と何について話すかによって質や見方が大きく変わってくるのかもしれない。
こんなどうでもいい話でも誰かと話したり、話題を作るきっかけになるんなら。そこから広がって今度はお互いの「とりとめのなくない話」が出来るんなら。
偶にはこんな始まり方の会話をしたっていいんじゃないか。
12/17/2023, 11:16:58 AM