白い月に照らされた道を、無心で駆け抜けていく。ちらりと一瞥した空には、無数に煌めく星々。今にも落ちてきそうで、ふるりと体を震わせた。朝はまだ来ない。この道を越えた先にあるのだろう。足はまだ動く。息苦しさはあるが、我慢できない程ではない。いつまでもここに留まっているよりも、多少無理をしてでも先に進みたい。きっと、一度でも立ち止まってしまったのなら、二度と走れない気がした。
12/12/2025, 9:42:46 AM