明日なんて来るな
あなたのせいだ
そう認めるのにもう
何年かかった?
耳の後ろで低い声
ざらついた髭みたいな悪寒
肩が跳ねる
首を折りたい
それくらいこわい
夏が来る
はしゃぐ子供達
寮の廊下は荷物で溢れる
海苔の佃煮みたいにドロドロと
吐いてしまいたいなぁ
助けてと言えないから
過剰に助けを求めてみたの
そしたらまるで弱い子みたい
情けないな
私にはお似合いだ
誰にも分りゃしない
いっそわかってしまえ
もっと私を惨めにさせてみろよ
殺してみろよ
なんだっていいんだから
顔面にクソ喰らえ
「やっぱ家族っていいよなあ」
これくらい流せ笑えできないなら死ね
そう罵倒してもう何時間経った?
もうなんだっていいや
とりあえずあとで手首を切ろう
あの鋭い痛みを待ち焦がれる
気持ちよかあないさ
痛いしこわいさ
でもここでボロ出す方が
よっぽどひでえな
私が悪い 全てだめだ
カッターの音に涎が出る
殺すぞ黙れよ
自分に言ってたはずなのに
いつしかひとつの言葉になるんだ
もう頼むから死んでくれ
私の世界で
あなたがいたから
傷つき方も忘れた
あの子がいたから
生きたいと言えた
逃げたから
生きている
逃げるから
生きていく
どうかどうか
叫び出す前に
狂い切る前に
明日が楽しみだ
眠る前に思えたんだ
それを幸せに思う
そんな世界にいたいんだ
あなたに言いたいこと
口を噤むけど
今日が楽しいよ
あなたのいない街で
6/20/2024, 2:13:11 PM