私には推しがいる。
他人と繋がることが難しい私にとって、推しの存在はインターネットにおけるペルソナを形作る重要なパーツだ。毎日推しへの愛を語り続けて数年が経ち、インターネット上の私は推し狂人としてのアイデンティティを確立している。
最早、それ以外で自分を形成する手段がない。「推し活」を除いた私自身の要素で勝負する自信はとうに失われてしまった。コンテンツにはいずれ終わりが訪れる。過ぎ去ったその後にはきっとがらんどうな自分しか残されていないけれども、つらい毎日を耐え抜く術は他に見つからないのだから仕方がない。いずれ向き合わなくてはならない空っぽな心から目を背けて今日も愛を叫ぶ。
1/29/2023, 2:37:02 PM