ヨルガオ(短編小説)

Open App

彼が好き。

かっこよくて、頭も良くて、優しい彼。

悔しい思いをして流した涙も、弱い姿も

全部私だけにしか見せてくれない特別のもの。

全部私しか受け止められないもの。

…そんな彼が彼女を紹介してきた。

正直、殺してやりたかった。

私が彼の事を1番知っているのに。

いつも、こんなにも近くにいるのに。

私が1番相応しい…はずなのに。

どんなに想いを伝えても、

私と彼が結ばれる運命など存在していない。

……私の気持ちに気づいてよ。

お兄ちゃん。


ー最初から決まっていたー

8/7/2023, 1:15:01 PM