マハーシュリーの夏巳

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【お題:過ぎた日を想う】

人は死を迎えるとき

人生の出来事を
走馬燈のように
一瞬のうちに見るという

現代的にいえば
ショート動画
といったところだろうか

私がその動画を見るとき
叶わなかった希望は
残念ながら
沢山あるだろうが

もっとも 恐れるのは
別のところに ある気がする

人生は
当初 自分では
予定しなかった方向へ

激流に 飲まれるかのように
押しやられることがある

映画
ゴッドファーザーシリーズの
マイケルもそうだ

そして彼の場合
周りの状況に加え

彼自身の資質もまた、
本人の望む道を許さず
彼を離さないようにも見える

感覚  機転  決断力  実行力
そして相反するが
情の深さと冷酷さ など

彼が持ち合わせている、
ありとあらゆるものは

マフィアのドンである
父の後を継ぐことが
決まっているかのような
呪縛めいたものを感じさせる

しかし 
どんな経緯があるにせよ

人が取る行動とは重い、
ということなのだろう

行動の結果は
巡りめぐって
他ならぬ 自分自身が
引き受けることになる

映画
「ゴッドファーザー 」
「ゴッドファーザー Ⅲ」
で描かれた、

父 ヴィトー
そして
息子 マイケル

それぞれの
臨終を迎える場面は

2つのシーン、
両者の人生を
まるで
お互いに照らし出すかのようだ

彼らの人生は
それぞれの
時代というタイミングや
ファミリー内の状況があり
比べることはできないが

死の間際
彼らが見る心象風景は
あまりに違いすぎるのだ

10/7/2023, 9:56:35 AM