からびないず

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 怖がりなんだ、僕は。ああそうさ、臆病者だ。君にとっちゃあなんでもないようなことが、ぼかぁ怖くてたまらない。人が、人の目が怖いんだ。あの僕を見る目!!僕にとって蛇蝎みたいなものだ。恐ろしくて見れやしない。僕の全てを見透かすように、じぃっと見るくせに、その腹の中を僕に読ませやしない。気に入らない、気に入らない!!…いや、すまない。取り乱した。ああうん、大丈夫。実を言うとね、僕も僕のこの脆弱な心をどうにかしたいとは思ったりするのだよ。でもその度、これが僕である、治さずともいいと僕の中の僕が囁くんだ。ねぇ君、これは甘えるなと払いのけてしまうべきなのかい。それとも僕の一部であると受け入れるべきなのかい。わからない。わからないんだ。だから怖い。答えを知りたい。知って楽になりたい。このままじゃあ近いうちおかしくなっちまう。そうなる前に答えが欲しい。ああ、ああ、ああ!!!!ぐちゃぐちゃだ。人間は複雑怪奇だ。知ったつもりになった途端すぐ知らない部分を出してくる。そんな未知で固められた怪物たちが、僕のことを知ったように見つめるのが気に入らない!!!!
 …なに、君も僕と同じ?ばかを言うなよ、君は僕よりもっと…うんと人に親しみ深いはずだ。同じなわけがない。君が臆病なら僕はもう死んでるよ。

3/16/2026, 12:08:07 PM