風に身をまかせたら、足元が軽く感じた。自転車を漕ぐ私の足は疲れを感じていたが、追い風が私の背中を押すようにふいてくれるのが嬉しくて漕ぐのを止めなかった。次の日、朝から強い風がふいていた。しかも、向かい風だった。私が、その朝最初に吐き出した言葉はいつもの私なら絶対に言わないようにと気をつけているものだった。向かい風かよ、ふざけんな。お終い
5/14/2024, 12:53:58 PM