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   「飛べ」
   絵の具がこぼれたような青い空に
  一つ、またひとつ白い何かが舞っていく。
   僕の前には はらはら と ふわふわ と落ちる
  白い翼の一つがあった。
   真上を見ると樹の実のように小さな
  小鳥がいた。
   他の鳥は巣立って残され、ひとりぼっちのよう
   何処か既視感があった。
   ははっまるで僕じゃないか!
   僕のようになってはいけない、羽ばたけ!
  遠く遠くまで舞え!消えてしまえばいいんだ!
       見えなくなるまで飛べ!

  
  

7/19/2025, 12:02:21 PM