僕のまだ知らない君を、いつか知る日が来るのかしら?
それは嬉しいことなのかしら?
それとも悲しいことなのかしら?
僕のまだ知らない心を、たくさん持っている君。
僕のまだ知らない歌を、たくさん知っている君。
僕のほんとうの気持ちを、小さく笑って受け流す君。
もし君に拒絶されたら、僕は僕のまだ知らない心を、知ることになるのかしら?
僕はほんの子供だけれど、君を好きな気持ちはほんとうで、どうしたらほんとうだと伝わるのか、ずっとずっと分からないでいるけれど。
僕はこの伝え方しか知らなくて、君がそれで困っていることは知っていて。
いつかこの気持ちが届くと信じて、ずっと好きだよと言い続けて。
ねえ、僕のまだ知らない君。
いつか出会えたら、きっと笑っていてね。
END
「まだ知らない君」
1/30/2025, 4:13:17 PM