『眩しくて』
その純白のような純粋さが
私には眩しかった
真っ直ぐなその瞳が
私には眩しかった
信じてやまないその心が
私には眩しかった
――――――――――――
『眩しくて
〜暗闇から抜けてきた あなたへ〜』
私は…いつの間にか
疑うことの方が多くなった
なんども…なんども…
私にとって、
誰かから裏切りと言うのを
経験してしまってからというもの
簡単に信じれなくなった
テレビで時々見かける
動物保護の番組
人間のやったことに対して
新たな真心と愛情を注がれて
少しずつ心を取り戻していく
犬や猫や動物たち
……ちょっとだけ
複雑になる私
動物たちだって
酷いことされたあとは
あれぐらい何日も
付きっきりでそばにいたり寄り添ったり
そんなことを繰り返さないと治らない
心の傷と言うものは
それを…私たちは
できるだけ他人に頼らず、
迷惑かけずに、甘えずに、
なんなら…さらに降りかかる火の粉を
はらいながら はらいながら
我慢しながら 新たな傷にも耐えながら
自分を癒し、治さなきゃいけないなんて…
しかも…
…たったひとりで直そうとしてるなんて
それは……酷な話な気がする
―――あなたもそうだったんだね?
…なんて、ちょっと期待したり
でも…、もしもほんのちょっとでも
あなたにそんな心当たりがあるなら
嬉しいかもしれない
だって、
程度は違うかもだけど
同じ傷を知ってくれてる人なんだって
そう考えたら…
私がちょっとだけ安心できるから
あなたは今からどっちに行く?
この先ちょっと、眩しいから
進みづらいみたいだから
途中まででも一緒に行こ?
もしも途中で道が違って
はなればなれになったりしても
あなたとならば、
私はまた…会いたいな
それぞれの行きたい、
違うけれども
どっちも眩しい、光の道のその先に
じゃあ、
この先の違う場所で
また会おうね
〜シロツメ ナナシ〜
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8/1/2025, 4:57:50 AM