蓼 つづみ

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揉め事も摩擦も、
生き物が触れ合う限り、きっと消えない。

痛みは境界線を教え、
衝突は輪郭を浮かび上がらせる。

だから、軋みそのものを
悪だとは思わない。

けれど、
誰かを削るためだけの刺激や、
虚しさしか残さない衝動は、
静かに途絶えてしまえばいいのにと思う。

守りたいものがあるからだ。
傷つけたくない温度があるからだ。

愛はきっと、
すべてを許す力じゃない。

大切なものを選び取り、
無意味な痛みを遠ざけようとする
静かな偏りのことだ。

その偏りが社会に広がったとき、
争いは消えなくても、
荒廃は減っていく。

私は、そんな在り方を
天下泰平と呼びたい。

題 愛と平和

3/10/2026, 10:08:33 AM