NoName14

Open App


どれだけ、辛くても
誰かに話しを聞いて欲しいという
お願いすること自体に
申し訳なさから苦痛すら 
感じてしまう 私が。


私の為だけの お願いを 助けて欲しいと
迷いながら、ラインを送ったのは
出会ってから2年ほど
経った あの人へ。

迷惑出なければ
1分だけ、お話ししたいんです。

直ぐに既読は付き
了承の返事がきた。

その最中でも、私は迷っていた。
甘えてしまって良いのだろうかと…

一度でも、こんなお願いをしてしまったら
また私は あの人を頼ってしまうのではと…

1分の電話は、気が付けば
20分にもなっていた。

あの人は 何度も繰り返し
「大丈夫だよ」と、私に言ってくれた。

優しさが、その言葉がとても
有り難かった。
頑張ろうと、思えた。

その言葉は、弱りきった私の心身を
温めてくれた。
そして、布団の中で、少し泣いた。

脳裏に焼き付いた。
嫌な記憶や痛みが…きっと少し
上書きされたのだ。

「大丈夫だよ」って あの人の
言葉とともに…。


【お題:脳裏】

11/9/2023, 3:17:31 PM