見たことのある看板の建物の中身が、何の変哲もないオフィスみたいだったら少しがっかりしてしまう。天窓のある建物はいまでも少し特別に見える。バスから見た枯れ木の群れがゆったりと前後関係を変えて、世界は丸いんだと思ったな。明日の朝は早いんだって言い損ねたまま話をしてる自分の非道いところに蓋をして暮らしていくよ。
ひとつのものをたくさんで共有するときにはさ、どこにも敵を見つけられなかったらいいね。たぶんすぐにでも作れてしまうくせに、ずうっと見つけられないままでいたいな。すべてを知ることが幸福への筋道…ではない…って証拠が世界に山ほど散らばっているからちょっと扱いに困る。
外がすぐに暗くなってしまう季節になって、別に終業時間は変わらないし、誰も一人じゃないと思うけど。一人だって思っている人が凍えているのをどれだけ身を切っても助けられないから、みんなちゃんとコートを着込んでね。
12/11/2023, 7:31:56 AM