パラパラと
また雨が降ってくる。
薄着なのに寒くなくて
どこか寂しい真夜中。
本に手を伸ばしてみるけど
読む気にはなれなくて。
今、月が落ちてきたら
夜を照らしてくれるのは
太陽になっちゃうのかなとか、
私が苦手なあの人も
どうでもいい人も
みんないつかいなくなるなら
私からいなくなりたいなとか、
よく分からないことを考えては
すぐにやめる。
儚さを求めてるわけではないけど
どこかの誰かさんと同じで
明日が怖くて
とにかく今日に閉じこもっていたいって
毎日思うただの人間。
ネガティブが飛び交う真夜中は
今が幸せかって言われたら沈黙するけど
世界と比べて今は幸せかって言われたら
幸せですって言えるここに
ずっといたいと感じる。
やっぱり本は読んだ方がいい。
次第に雨は強く細かくなって、
冷たい風が吹き込んでくるから。
その冷たさの中で
暖かさを見つけられるように
補助線を本で引くのはいいこと。
2、30分読んで
ようやく今夜のお供の登場。
そう、いちご大福。
おはぎと迷ったけど
甘々よりかは
甘みの中に酸味が欲しかったから
いちご大福。
最近はひと口で食べるのにハマってる。
今日もひと口。
口についた粉を拭き取り
ベランダに出る。
思ったより寒くて鳥肌が立つ。
真夜中の信号は明るくて
1つ、また1つと
赤になる光は
綺麗で何故か泣きそうになる。
"Good Midnight!"
孤独の夜。
信号の赤。
未来への鍵は輝くばかりで
無くしたまま。
1/10/2025, 4:35:29 PM