最近じゃ、あなたの夢も見なくなった。
街であなたに似た人を見つけることも。
少しずつ、あなたの存在が薄れてゆく。
誰よりも近くにいたのに、誰よりも大切だったのに。
あなたを責める気持ちであふれていた心は、今はもう、時折思い出すあなたへの感謝に置き換えられた。
あなたのおかげで強さと優しさを持ちたいと思えたし、あなたのおかげで言葉を大切にしたいと思うようになった。
人を愛するということを、本当に教えてくれたのはあなた。
恋が芽生え、愛を育む過程で、幸せの断片をいくつも与えてくれた。
感謝以外に何があるというのか。
そしてもう、記憶も薄れてゆく。
あなたの存在が、遠い過去の人となる。
そしてもう一度、新しい誰かと始める物語。
芽吹きのときが訪れる。
あなたにもらった、たくさんの気づきに感謝して、そして反省して、ここから成長して花を咲かせよう。
一度枯れてしまった花も、その種子があれば、また新しい花を咲かせることが出来る。
あなたの夢も、あなたに似た人も見なくなったけど、この感謝の気持ちだけは失くさずにいよう。
新たに芽吹いた物語に、きっと彩りを与えてくれる。
もっと大きく、美しい花を咲かせることが出来る。
3/2/2025, 2:06:56 AM